妊娠に向けてのからだづくり ~その2~
こんにちは。培養室です🐣
今回は、プレコンセプションケアで主に行われている女性に対しての検査についてお伝えしようと思います✨
≪主な検査内容≫
施設により検査項目は変わりますが、概ね以下の項目が挙げられます。
*身体測定
(BMI、体脂肪、血圧の測定)
BMI(体格指数)が18.5以下の場合は“やせ“と判定され、低出生体重児や早産のリスクが高まるといわれています。また、BMIが25以上の場合は”肥満”と判定され、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病、巨大児出産、帝王切開となるリスクが高まるといわれています。
さらに肥満は、生まれてくる赤ちゃんの先天異常のリスクを上昇させるなど赤ちゃんの健康にまで影響を及ぼす可能性があるといわれています。
~BMIの計算方法~
BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
*婦人科検査
(経腟超音波検査による子宮・卵巣の評価。がん検査、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、卵巣チョコレート嚢胞、多嚢胞性卵巣症候群など)
これらの病気が見つかった場合、不妊治療を優先するか手術を優先するかは、医師とよく相談の上決めていただくことになります。
*血液・尿検査
(栄養状態やビタミン類、貧血の確認、甲状腺ホルモン、糖尿病、肝臓や腎臓の機能検査など)
若い女性の中には「低栄養」の状態にある人が多く、葉酸、鉄、カルシウム、ビタミンD、タンパク質などの不足しやすい栄養素を特に意識的に摂る必要があるといわれています。
貧血や隠れ貧血で鉄不足の女性は、卵子の質が悪くなり、妊娠しにくくなるといわれており、鉄不足の女性が妊娠すると、低出生体重児や、早産になるなどの健康リスクが高まることも分かってきています。
鉄剤を摂取し始めてから鉄不足が改善されるまでは時間がかかるといわれているため、妊娠前から毎日の食事やサプリなどによる積極的な摂取をすることが必要となります。
甲状腺ホルモンは、新陳代謝を活発にする役割を担っており、全身の臓器や細胞機能を正常に保つために欠かせないホルモンです。
甲状腺に異常が起きると、からだにさまざまな不調が生じるといわれています。月経不順や無排卵など不妊と関係する症状も、甲状腺機能の異常により引き起こされている可能性があります。
*卵巣予備能検査
(AMH:抗ミュラー管ホルモン)
卵子の質ではなく、卵胞の数を現すものになります。
数値が高い場合、卵子の残り数が多いことを意味しますが、高すぎる場合は多嚢胞性卵巣症候群である可能性があります。
数値が低い場合は卵子の残り数が少ないことを意味し、また閉経時期もある程度予測することができます。
*感染症検査
(風疹・麻疹・水痘・ムンプス、クラミジア感染症、梅毒、淋病、B/C型肝炎、HIV)
妊娠中に風疹や水痘(水ぼうそう)に感染すると、赤ちゃんが先天性の病気を持って生まれてくる可能性があるといわれています。例えば目や耳などに障害を持っていたり、低体重出生児や発達障害児が生まれることがあります。
また、妊娠中に麻疹(はしか)に感染すると、主に早産や流産の原因となるといわれています。
クラミジアや梅毒などの性感染症は子宮頸管に感染し、卵子の通り道である卵管に広がり炎症や癒着を起こすと不妊症の原因となるといわれています。
また、これら性感染症は母子感染を引き起こし、胎盤を通じて感染する可能性や、出産時に産道からの感染が起きる可能性があります。
*女性ホルモン検査
(エストロゲン、プロゲステロン、LH、FSH、プロラクチン)
ホルモンとは、からだのさまざまな機能を調節したり、制御したりするために分泌されている化学物質のことです。中でも女性ホルモのン分泌は月経周期に合わせて大きく変化することがわかっています。
血中のホルモン分泌量を調べることによって、子宮や卵巣、排卵の状態などを把握することができます。
*自己免疫疾患の有無
(抗精子抗体、抗リン脂質抗体、抗核抗体など)
- 抗精子抗体
女性の体内で精子を異物とみなし攻撃してしまう抗体で、精子の運動能力を阻害することにより、自然妊娠や人工授精での妊娠率を著しく低下させてしまいます。
稀に男性側にも抗精子抗体が認められる場合があります。
- 抗リン脂質抗体
細胞膜を構成している成分であるリン脂質に対する抗体の総称です。
この抗体により動脈や静脈に血栓ができやすくなり、胎盤への血流が悪くなることで赤ちゃんを攻撃してしまい、不育症の原因の一つとされている習慣流産や死産を引き起こすことがあります。
- 抗核抗体
自己免疫の異常により、自身の細胞核を標的にしてしまう抗体で、膠原病と呼ばれる自己免疫疾患と関係しているといわれています。
抗核抗体の一部の種類は、卵子の成熟率や受精率に影響を与えることが知られています。
その他、がんや慢性疾患などといった病気の既往の確認なども行います。
持病のある方は、主治医の先生とよく相談をし、受診をご検討いただくとよいかと思います。
次回は、男性に対して行われる検査についてお届けしたいと思います😌
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