男性の肥満と妊娠
こんにちは、培養室です🐟
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。
今回は、男性の肥満が妊娠に与える影響と減量による改善効果について、複数の研究をまとめたレビュー論文をご紹介します。

肥満がもたらす影響とは?
男性の肥満は次のような理由で妊娠に影響を及ぼすことがあります。
① ホルモンバランスの乱れ
男性の生殖機能は、脳と精巣をつなぐホルモンのネットワーク(HPG)によって細かく調整されています。ところが、肥満になるとこの仕組みが乱れ、精子をつくる力や性機能に影響が出ることがあります。
また、睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」も起こりやすくなり、精巣機能が弱くなる可能性があります。
② 体内での炎症
肥満になると、体の中で慢性的な軽い炎症が起こりやすくなり、これは糖尿病や心臓病だけでなく、生殖機能にも影響を与える可能性があります。
③ 脂質ストレス
血液中の脂質が増え、精巣の中に入り込むことで精子形成や精子の動きに影響を及ぼすことがあります。
さらに、炎症やホルモンの乱れとも重なって、精巣への他因子的な悪影響につながる可能性があります。
肥満が不妊治療の結果にも影響する?
男性の肥満は、不妊治療における胚盤胞の発育や妊娠率、出生率にも関係していると報告されています。
またBMIの上昇は精液量、総精子数、総運動精子数の減少、および精子の形態や、精子DNA断片化と関連する可能性があります。
まとめ
妊活というと、どうしても女性に注目が集まりがちですが、男性の健康もとても大切です。
特に肥満は、体内のホルモンバランスや精子の質に影響を与える可能性があるため、パートナーと一緒に生活習慣を見直すことが、妊娠への近道になるかもしれません。
次回は、後半部分「減量による改善効果」についてお話しします。
この記事を書いた人
培養士さん
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