培養液の種類について
こんにちは、培養室です🐣
今回は体外受精を行う上で欠かせない、培養液の話を培養士からの目線で語っていきますね🧫
体外受精はもちろん、人工授精での治療を受けている患者さまも培養液という言葉は耳にしたことがあるかもしれませんね🧫
皆さんには「培養液」という言葉だけで伝わることが多いかもしれませんが、体外受精や人工授精を行う上で用いる培養液にはたくさん種類があります。
含有成分や使用目的がそれぞれ異なり、同じ使用目的の培養液でも複数のメーカーが販売しているため、たくさんの種類の培養液が存在します。
どんな培養液があるのか紹介していきます。
● 精子調整用
体外受精および人工授精を行う際に、提出していただいた精液は精漿除去、良好精子選別、精子濃縮を行うために基本的に密度勾配遠心法で調整します。(例外もあります。)

この培養液は未成熟精子と成熟精子の真ん中の比重で、精子調整用の培養液に精液を重ね、遠心機で遠心力を加えることで、精子調整用培養液の下に成熟精子が集まってきます。
これを回収し体外受精や人工授精に使用していきます。

● 胚培養用
受精操作が終わり、胚の培養は基本的に胚培養用の培養液内で6日間行います。
この培養液には胚が成長を続けていくために必要な栄養素が含まれています。初期胚や胚盤胞で必要とする成分は変わりますが、胚自身が必要な成分を選択し取り込むと考えられています。(この考えとは異なり、初期胚用と胚盤胞用の培養液をそれぞれ用意し、培養途中で培養液交換を行う施設もあります。当院ではこちらの培養方法は採用していません。)
● 胚凍結・融解用
胚や精子を凍結及び融解するときに使用します。胚や精子の凍結に必要な耐凍剤が含まれていたり、融解に必要な浸透圧に調整されていたりします。
● ヒアルロン酸含有培養液
胚移植の際に着床しやすくなると報告があるヒアルロン酸が含まれている培養液です。
今回紹介した4種類の培養液以外にもまだまだたくさんの種類の培養液があります。
これら十数種類を必要に応じて使い分けています。
体外受精に欠かせないものなので、これからも管理と必要に応じた検討を行いよりよい培養を行えるよう努めていきます。
以上、培養室でした🐌
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