胚の居場所について
こんにちは、培養室です🐋
前回から引き続き、今回は胚の居場所について紹介していきます!
はじめに体外受精の流れとして、
採卵後の卵子は受精操作を行うまである程度の時間培養庫内で培養します(=前培養といいます)。
受精操作を施行した後の流れはふりかけ法と顕微授精で少し変わります。

ふりかけ法:卵子が入っている容器に精子を入れ、一定時間培養庫で保管します。
成熟確認後、ESディッシュ(*1)に入れて胚培養用の培養庫で培養を開始します。
顕微授精:卵子内に精子を注入し、その後ESディッシュに入れて胚培養用の培養庫で培養を開始します。
ふりかけ法では、採卵後の卵子の成熟状態に関わらず受精操作を行います。
顕微授精では、採卵後成熟した卵子にのみ受精操作を行います。
そのため、上記のように流れが異なります。
*1 ESディッシュ…Embryo Slideの略称で、当院で使用しているタイムラプスインキュベーター「Embryo Scope」専用の容器です。
上図ではイラストで表していますが、実物は以下の画像になります。

ESディッシュは胚培養専用の容器で、16個のウェルがあります。赤色で囲った範囲が1つのウェルです。

ウェルというのは容器内にあるくぼみのことで、1つにつき1つの胚を入れることで、胚一つ一つを区別することができます。
下図のように受精操作が完了した卵子を入れて、培養庫で培養を開始します。

1回の採卵で培養する胚が複数個ある場合、
胚ごとに区別をしておくことで、受精や分割の様子をそれぞれで記録することができます。
配偶子・胚の居場所を3回に渡り解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
それぞれに適した環境で培養を行うことは、
配偶子や胚をお預かりするうえで重要な事項の一つですので、私たち培養士は引き続き丁寧に業務を遂行してまいります。
気になる点がございましたら、ご来院された際にスタッフにお尋ねくださいね🌸
以上、培養室でした🍃
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